古例大祭
(多賀まつり)4月22日
「古例大祭」は、鎌倉時代の古記録にも現れる多賀大社年間の最重儀。「多賀まつり」あるいは騎馬多数の供奉が行われることから「馬まつり」とも呼ばれています。
前儀は早く一月三日から始まり、この日、祭の主役である馬頭人(ばとうにん)、御使殿(おつかいでん)の差定式が行われます。
四月に入ると、馬頭人、御使殿共に、神様を迎え入れる御神入式、神様に自ら御供物を献じる大御供式(おおみごくしき)、宵宮祭などを行い、当日を迎える。
当日は、午前八時半から大祭を斎行、午前十時には列次を整えてお渡りが出発する。その列次は、馬頭人、御使殿を中心に、氏子や崇敬者の騎馬供奉四十数頭、御神輿や御鳳輦の供奉者など実に五百名におよぶ行列となります。
行列は始め、栗栖(くるす)の「調宮(ととのみや)」に向かうが、馬頭人と御使殿は別途、犬上川の下流に向かい、賓台(ひんだい)と呼ばれる河原において御弊合わせの儀式を行った後、午後二時頃、本社前にて行列に合流し、尼子の打籠馬場において、ここで「富ノ木渡し式」という儀式を行った後、午後三時半に、揃って本社に出発する。これがいわゆる「本渡り」と呼ばれるもので、祭の最大の見どころです。
午後五時には、宮司以下神職、祭の全関係者が本殿を三周する「夕日の神事」が行われ、一日をついやした大祭は終了します。
翌日は後宴祭で大祭が無事終了したことを神様に奉告します。
一連の祭儀は御神上式で、馬頭人、御使殿がそれぞれ神様をお送りして一切の祭儀は終了します。
古例大祭に関わる祭
1月 3日 | 馬頭人・御使殿差定式 |
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4月 7日 | 御使殿御湯式・御神入式並びに御注連張式 |
4月12日 | 馬頭人御注連張式並びに御神入式 |
4月14日 | 御使殿御湯式・大御供式 |
4月18日 | 馬頭人大御供式 |
4月21日 | 御使殿御湯式・宵宮祭 |
4月22日 | 古例大祭 |
4月23日 | 後宴祭 |
4月26日 | 馬頭人御神上式並びに御注連上式 |
4月28日 | 御使殿御神上式並びに御注連上式 |